おぐらみかのテイスティングノート
希少な“幻のホワイトカカオ”を嗜むディナーコース
ホテル椿山荘東京のメインダイニング、
イタリア料理「イル・テアトロ」にて、
イタリアのチョコレートブランド「ドモーリ」の創業者
ジャンルーカ・フランゾーニとホテル椿山荘東京シェフが共同監修し、
株式会社 明治がサポートしたというディナーコース
「レガーロ REGALO」を味わってきました。
高品質のカカオを守り育てるため、
カカオ農園を造ることから情熱を注ぐ
ジャンルーカの想いになぞらえ、
カカオ農園からチョコレートとして
大切な人に贈られるまでが、
全8品の“ストーリー仕立て”の
コース料理になっているというユニークな試み。
コース名の「レガーロ REGALO」とは、
イタリア語で“贈り物”を意味するのだそう。
*●*
神秘のはじまり (画像TOP)
カカオの実から
カカオの実から
テーブルの上にはカカオの葉に見立てた一枚の朴葉が…。
期待感が高まります。
カカオの実から採れるパルプ(果肉)の絞り汁、
パルプジュースをワインで割ったドリンクがとても美味。
驚きの出会い (画像TOP、右下)
カカオニブをまとった鶏レバーのムース (右)
ホワイトカカオとレモンのコンフィチュール (左)
ボンボン・ショコラのボックスに入って登場した
遊び心たっぷりな2種類のアミューズ。
「ホワイトカカオってなに?」
という方はこちらの記事をご参照ください>>
ボンボン・ショコラのボックスに入って登場した
遊び心たっぷりな2種類のアミューズ。
「ホワイトカカオってなに?」
という方はこちらの記事をご参照ください>>
収穫 HARVEST カカオ農園の喜び ヴィッテロトンナート 緑豊かなサラダ ポルチーニのプラリネ添え |
カカオ農園に見立てたサラダは色彩も食感もバラエティー豊か。
焙煎 ROASTING
至福の香り
のどぐろのアローストと里芋のカラメッラート
|
クロッシュ(お皿の蓋)を開けると煙が立ち上るという演出も楽しい。
粉砕・配合 GRINDING
癒やしのひととき
トリュフと帆立貝のラヴィオリ
フレッシュトリュフとともに
|
大きな黒トリュフをテーブルまで運んでくると、
目の前でスライサーを使ってラヴィオリにかけてくれるので、
トリュフの芳香に包まれて幸せな気分。
練る KNEADING
高揚の瞬間
鹿ロースのハーブ塩パイロースト
|
鹿のローストを赤ワインとチョコレートのソースと
半溶けのミニタブレットの
両方につけて頬張ると至福のひととき。
調整 FINETUNING
心躍る饗宴
ホワイトカカオ・ブラジル産カカオ・フロマッジョ
|
フロマッジョと相性ピッタリの
ホワイトカカオとグリーンカカオ
2種類のチョコレートたち。
贈る THE GIFT
Farm to You!
ホワイトカカオのガナッシュ
温かいジャンドゥーヤソース |
ホワイトカカオをたっぷりと使ったチョコレートのデザートは
「贈る」に相応しい素敵な味わい。
最後はローズヒップのハーブティーで締め、
フルコースを堪能しました。
“贈り物=レガーロ REGALO”をテーマに、
カカオ農園からチョコレートになるまでの
カカオの一生を舌で味わえるディナーコースは、
遊び心もたっぷりで楽しめました。
粋な大人の愛の会話も弾みそうな演出です。
さすがはアモーレの国から来たイタリア男子
ジャンルーカならではのプロデュース!
ご馳走さまでした!
「贈る」に相応しい素敵な味わい。
最後はローズヒップのハーブティーで締め、
フルコースを堪能しました。
“贈り物=レガーロ REGALO”をテーマに、
カカオ農園からチョコレートになるまでの
カカオの一生を舌で味わえるディナーコースは、
遊び心もたっぷりで楽しめました。
粋な大人の愛の会話も弾みそうな演出です。
さすがはアモーレの国から来たイタリア男子
ジャンルーカならではのプロデュース!
ご馳走さまでした!
text © Mika Ogura 2018
【プロフィール】
小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。