2019/12/10

小椋三嘉(おぐら・みか)が解説
チョコレート用語
クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ とは

Club des Croqueurs de Chocolat
  

Club des Croqueurs de Chocolat 
クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラについて


 「Club des Croqueurs de Chocolat  クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」は、フランスを代表するチョコレート愛好会です。「C.C.C.」と略すこともあります。日本語に訳すと「ショコラをかじる人たちのクラブ」。私、小椋三嘉も会員です。 

Club des Croqueurs de Chocolat の正式なカタカナ表記は、初めは「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」に統一していました。カタカナ表記は時代と共に変化します。最近は「 de 」を「ドゥ」と表記したり、中黒を入れないこともあります。そのため今では媒体によって、いずれかの表記に統一してもらうようにしています。ここではクラブ設立当時から変わらない表記「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」に統一しておきます。

 1981年にパリで設立されました。会員数が限定されている上に審査もあり簡単には入会できません。私がクラブに関わるようになったのは、90年代初頭のことで、設立メンバーや名誉会員たちはまだご健在だったので、設立時の貴重な話を聞くという貴重な体験もさせていただきました。

この体験をシェアさせていただくことは私の責務であると感じているので、機会があるごとに発信させていただくことで広く皆さまにも知っていただこうと考えています。


Le guide des Croqueurs de Chocolat 
クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ

このクラブのユニークな活動のひとつに、毎年ショコラティエの格付けをして秋にガイドブック「 Le guide des Croqueurs de Chocolat  ル・ギド・デ・クロクール・ド・ショコラ 」を出版していることがあります。ガイドブックで最高位の評価を与えたショコラティエを、パリのサロン・デュ・ショコラの会場で表彰するのが恒例となっています。 格付け結果には関係者のみならず愛好家たちも一喜一憂します。この格付けのために提出したショコラを「C.C.C.ショコラ」として製品化するショコラティエもいます。 



Le guide des Croqueurs de Chocolat - l'édition 2020 - 
クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ 2020年度版ガイドブックについて

2019年秋にサロン・デュ・ショコラの25周年にあたることもあり、クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラの2020年度版ガイド ( Le guide des Croqueurs de Chocolat - l'édition 2020 - ) も特別バーションとなりました。そのため2020年度版では、例年のようなガイド編纂のための品評会は行うことなく、過去10年間において、AWARDSやフランス最優秀ショコラティエに輝いた人たちから厳選して掲載することになりました。


text by © Mika Ogura 2019



【プロフィール】

小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。


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https://chocolatclub-news.blogspot.com/2019/12/ogura-mika-tasting-index.html

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https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgcYvNV8PDhPNfqRisLrj89zx7q4lYeH3CoZRRu4BCO-TnBoygRnYchMPCWEY_MWQExaA-4VG8tcMHvacOlOeOJsTLp2HrgW7HbpluKh_xra5WXBphxwyedYAMe2tizPr13eVzcahyphenhyphen26Z9B/s1600/HOME+button_1s.jpg