async - immersion 2026
RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO - TOKYO
坂本龍一 + 高谷史郎
〈async - immersion2026〉
〜美しき旋律と五感をざわつかせる不協和音、
その圧倒的な没入感〜
麻布台ヒルズギャラリーで開催中の「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO - TOKYO」は、「自然の音やノイズ、不協和音も含めてすべてが音楽である」という坂本龍一氏の言葉を体現するような展覧会だった。
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RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI | async - immersion 2026 会場では美しい立体音響と突如響く不協和音が訪れる者の五感を激しく揺さぶる。内覧会では高谷史郎氏も最前列で、そんな空間に身をゆだねていた
内覧会の挨拶で高谷史郎氏が語ったところによると、この空間は高谷氏をはじめとしたスタッフ一同が、坂本氏に「捧げる気持ち」で作り上げたものだという。坂本氏本人はこの完成した空間を見る機会がなかったという事実が、あまりにも切なく、胸が熱くなった。
単に音を聴くだけでなく、音響や映像、空間芸術が一体となった没入型の音楽体験ができるインスタレーション展覧会として、その都度展覧会場に合わせて修正しながら、2017年から続けているそうだ。
美しく静謐な立体音響のなかに身を置き、目を閉じて音に溺れようとすると、画面が切り替わるたびに「ぎゃーん」という鋭い不協和音が突如として響き渡る。そのトゲのような音は、癒やしを求める耳には一瞬ノイズのようにも感じられる。しかしそれこそが、心地よい調和だけでなく日常の雑音さえも愛した坂本氏の思想そのものであり、私たちの五感をざわつかせるための確信犯的な仕掛けなのだろう。
遺された者たちの深い敬意によって具現化した、綺麗ごとだけでは終わらない「世界の音」。ただ聴くだけでは味わえない、生々しく圧倒的な体験がそこにはあった。
text © Mika Ogura 2026
【プロフィール】
小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。『高級ショコラのすべて』は、ただいま聴く読書 audibleにて配信中。
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Photo:Satoshi Nagare |
RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO-TOKYO 会期: 2026年8月28日(金)~10月25日(日)まで無休 会場: 麻布台ヒルズギャラリー 開館時間: 平日 10:00~19:00 土・日曜・祝日:10:00~20:00 ※最終入館は閉館の30分前 観覧料:平日: 大人 2,200円(前売)/2,500円(当日) 土・日曜・祝日: 大人 2,500円(前売)/2,800円(当日) ※前売は前日までに観覧券(前売)販売サイトでご購入ください ※高校生以下・障害者手帳をお持ちの方(付き添いの方1名含む)は無料 |
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