2020/01/24

【連載】
クリスティーヌ・フェルベールを訪ねてアルザスへ 1
Mika meets Christine FERBER vol.1




〈メゾン・フェルベール〉のお菓子

〈メゾン・フェルベール〉のコンフィチュール、サブレ、ショコラアソートを味わいながら、クリスティーヌ・フェルベールさんを訪ねたフランスでの旅の余韻を楽しみました。

サブレだけでもかなりの種類があって、フルーツやナッツやハーブがたっぷりと練りこんであり、形状も食感もバラエティーに富んでいます。どれも本当に味わい深くて美味しい。とりわけ細長いバドン型をした4種類のサブレには魅了されてしまいました。パッケージもショッピングバックもクリスティーヌさんらしくて、とってもチャーミングです。

今回から始まる連載「Mika meets Christine FERBER クリスティーヌ・フェルベールを訪ねてアルザスへ」では、「コンフィチュール(ジャム)の妖精」として知られるクリスティーヌさんのおいしい暮らしをご紹介します。


店内のコンフィチュールのコーナー


コンフィチュールの妖精のいる村

クリスティーヌさんが暮らすのは、フランス中東部のアルザス地方※1 にあるニーデルモルシュヴィル Niedermorschwihr という村。コルマール駅からタクシーに乗り15分ほどで到着します。 

村の目抜き通りからのぞむ山の斜面にはワイン畑が広がり、カラフルな街並みはまるで絵本の中から飛び出してきたような可愛らしさ。この村にクリスティーヌが家族と共に営む〈メゾン・フェルベール〉はあります。 店の前はいくつかの道が出逢う小さなロンポワン(円形交差点)になっていて、周りには花で飾られた可愛い井戸や、村役場がありました。

※1  2016年にアルザス地方は、ロレーヌ、シャンパーニュと合わさって行政的にはグラン・テスト地方となりました。


店内の製菓器具のコーナー


〈メゾン・フェルベール〉は愉しい!

〈メゾン・フェルベール〉のお店の中は、沢山の常連客で賑わっていました。「コンフィチュール(ジャム)の妖精」として知られるクリスティーヌさんのお店らしく、棚やテーブルに整然と並べられたお馴染みのコンフィチュール瓶が目に飛び込んできました。それ以外にも自家製のショコラ、パティスリー、パン、お惣菜、アイスクリーム。さらには食料品、製菓器具(上)、書籍・雑誌等のコーナーもあって、眺めているだけで時が経つのも忘れてしまうほどです。 *** 続く*** 


 text © Mika Ogura 2020 


【プロフィール】

 小椋三嘉(おぐら・みか) 
 エッセイスト、食文化研究家。  
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。


〈メゾン・フェルベール〉の外観



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