サロン・デュ・ショコラ2020には、今年も国内外から多種多様なショコラたちが集まっています。イートインもかなりの充実度です。
毎回好評だという JEAN-PAUL HÉVIN〈ジャン=ポール・エヴァン〉のテイクアウトメニューから、バターや小麦粉を使わないデザート「パヴロヴァ(上)」と、焼き立ての「マドレーヌ」を試食しました。どちらも〈ジャン=ポール・エヴァン〉のイートインコーナーにて目の前で作ってもらえます。
【画像上】パヴロヴァショコラフランボワーズ(左)とパヴロヴァショコラオランジュ(右)
サロン・デュ・ショコラ2020 東京会場の 〈ジャン=ポール・エヴァン〉イートインコーナーにて |
「パヴロヴァ」はロシアのバレエダンサー、アンナ・パブロヴァ(パヴロワ)の名前に由来するとされ、1926年に彼女が世界ツアーでオーストラリアやニュージーランドを訪れたときに生まれたお菓子なのだとか。メレンゲ、生クリーム、そして季節のフルーツを使った軽やかなお菓子。
〈ジャン=ポール・エヴァン〉の「パヴロヴァ」は、さらにカカオやショコラやスパイスの味わいがプラスされた「パヴロヴァショコラ」で、フランボワーズとオランジュの2種類のフレーバーが楽しめます。
パヴロヴァショコラオランジュ(左) パヴロヴァショコラフランボワーズ(右) |
「パヴロヴァショコラフランボワーズ」は、スプーンを入れるとふわふわの生クリームの中から、黒胡椒でアクセントをつけたフランボワーズソースと、赤い果実を思わせるマダガスカル産(カカオ分64%)のチョコレートを使用したショコラソースがトロリと流れ、やさしい味わい。
一方「パヴロヴァショコラオランジュ」は、コリアンダーをアクセントにしてフレッシュなオレンジから作ったマーマレードと、バナナやリコリスのような甘みと苦味が特徴のエクアドル産(カカオ分76%)のハイカカオチョコレートを使用したショコラソースが織りなす力強くハッキリとした味わいが印象的でした。
実際に食べてみるとあまりの軽やさに、気づいたら2つとも完食していました。
フォンダンマドレーヌ |
焼きあがったばかり熱々の「フォンダンマドレーヌ(上)」は、中心はやわらかで外側がカリッとしたショコラ生地にトローリとろけたショコラの食感、さらにカカオとショコラの香りが口の中に広がって、ショコラ好きにはたまらない味わいです。
サロン・デュ・ショコラ2020の会場で、是非、出来立てを味わうことをオススメします。
text © Mika Ogura 2020
【プロフィール】
小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。
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Jean-Paul Hévin 〈ジャン=ポール・エヴァン〉 Pavlova Chocolat パヴロヴァショコラ フレーバー2種類 Framboise フランボワーズ (画像上右) ※1 Orange オランジュ (画像上左) 1個 各 935 円(税込) ※1 サロン・デュ・ショコラ2020東京会場限定商品 |
Fondnt Madeleine フォンダンマドレーヌ 1個 各 594 円(税込)
Salon du Chocolat 2020
サロン・デュ・ショコラ 2020
期間:2020年1月27日(月)〜2月2日(日) 7日間
開催時間:午前10時〜午後8時
東京会場:新宿NSビル地下階=イベントホール
東京都庁舎隣
サロン・デュ・ショコラ 公式ページ>>
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