BVLGARI Il Cioccolato, San Valentino 2021
ブルガリ イル・チョコラートからバレンタイン限定の4種類の新作チョコレート・ジェムズが発表されました。
これらの新作について、ブルガリ イル ・チョコラートのメートルショコラティエ、齋藤香南子さんが1粒ごとに丁寧な解説をしてくださったので、ご紹介しましょう。
今回のテーマは『フレーバーで巡る、イタリアの甘美な旅』。イタリア各地の食材からインスピレーションを得たフレーバーを通して、イタリアを旅する気分が味わえる趣向になっています。題して「ガストロノミカル・トラベル・チョコレート・ジェムズ GASTRONOMICAL TRAVEL CHOCOLATE GEMS」だそうです。
フィーチャーしたのは、イタリア北東部ヴェネト州、中部ラツィオ州、地中海に浮かぶ島嶼部サルデーニャ州、南部カラブリア州というイタリア4州の各食材たちです。
【画像上】バレンタイン限定のフレーバー4種(左から右へ);メモリー・オブ・グラッパ、エリカハニー、ペコリーノ・チーズ、ペペロンチーノ(唐辛子)
メモリー・オブ・グラッパ、エリカ ハニー、ペコリーノ・チーズ、ペペロンチーノ(唐辛子)
4種類ある新作チョコレート・ジェムズのうち、先ずはイタリア北部から…
メモリー・オブ・グラッパ
イタリアで食後酒としてよく飲まれるイタリア特産の蒸留酒グラッパへのオマージュ。水の都ヴェネツィアがあることで知られるイタリア北東部ヴェネト州のバッサーノ・デル・グラッパは、グラッパの名産地で “グラッパの起源”という説もあるグラッパ山の麓にある街。
そこで伝統の有機ブドウジュースや赤ワインを始めとするイタリア北部の食材を使い『赤い果実のグラッパ』が持つ、フルーティな風味を再現したのだそうです。
ご存知のようにグラッパは、かなりアルコール度数の高いお酒ですが、今回インスピレーションを得ているだけで、グラッパは使っていないそうなので、お酒が苦手な方もご安心を。
エリカ ハニー
エリカは昔からヨーロッパでメディカルハーブとして知られたツツジ科の常緑低木。その花から採れるはちみつが「エリカ ハニー」です。
芸術・歴史・伝統文化と美しい風景や自然が魅力のローマを擁するイタリア中部ラツィオ州のエリカはちみつは、希少性も高く、味も個性的。
エリカはちみつのミルクチョコレートガナッシュをミルクチョコレートでコーティングした一粒。
ペコリーノ・チーズ
創作時にイタリア島嶼部サルデーニャ島のペコリーノのイメージが頭に浮かんだそうです。ペコリーノもイタリアを代表する羊乳チーズ。ペコリーノ・ロマーノを使うことで、その特徴をより引き立たせています。
ペコリーノ・チーズとアカシアはちみつのビターチョコレートガナッシュをビターチョコレートでコーティングした一粒。
ペペロンチーノ(唐辛子)
イタリア南部カラブリア州の人々の食生活に欠かせない唐辛子。そんなカラブリアにインスパイヤされた一粒は、ペペロンチーノ入りチリオイルを加えた自家製プラリネを、ミルクチョコレートでコーティングしたもの。
自家製プラリネには、やや深炒りしたアーモンドとヘーゼルナッツを使ったそうです。
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これらの新作は、貴族的で豪奢なイタリアの雰囲気にあふれるパッケージに入っています。これは、古代ローマの壮麗な遺跡、カラカラ浴場を彩るモザイクからインスピレーションを受けたブルガリのジュエリーモチーフ、『ディーヴァ』からインスパイアされたもので、ゴールドに優美な曲線を描き、タイムレスな魅力を表現しているのだそうです。また内側のカバーは、プラスティックから紙製に変わり、環境保護への配慮もされるようになりました。
新作のおかげでイタリアの甘美な魅力に浸れたひと時でした。
みなさんもチョコレート・ジェムズで享受するエクスペリエンス「味わいや見た目の美しさはもちろんのこと、口に入れた瞬間に創造力を掻き立てられるような、五感を刺激するチョコレート体験」をぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
text © Mika Ogura 2021
【プロフィール】
小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。
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