今年も岡田美術館からカレンダーをお送りいただきました。
2022年の干支寅にちなみ、表紙を大橋翠石「虎図屏風」。そして月毎の作品には葛飾北斎、伊藤若冲、横山大観などの名画から中国、日本のやきものまで同館収蔵の名品を厳選したそうです。
どの作品も素敵ですが、とりわけ小茂田青樹(おもだ・せいじゅ、1891 - 1933)の「粟に蜻蛉」という作品に惹かれます。青樹は大正から昭和初期に活躍した日本画家です。この作品からもわかるように、青樹の作品は「叙情的で豊かな詩情性にあふれている」と評されています。
【画像上】「Okada Museum Calender 2022」の表紙
みなさんはどの作品に惹かれるでしょう?
カレンダーの「粟に蜻蛉」を見ているうちに、岡田美術館でじっくりと鑑賞してみたくなりました。 大橋翠石「虎図屏風」を眺めながら、2022年も期待あふれる1年の幕上けになりそうです。ありがとうございました!
text © Mika Ogura 2021
【プロフィール】
小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。
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