【news】www.chocolatclub.com: メゾン・ラデュレの新作

Ladurée Eugénie

グルテンフリー、自然色素を使用した

メゾン・ラデュレの新作

“ウジェニー”

パリのメゾン・ラデュレから、新作の「ウジェニー（Eugénie）」が届きました。

160年の歴史を持つフランスパリのメゾン・ラデュレは、サロン・ド・テ（ティーサロン）、マカロン、パティスリーなどで人気のブランド。ヨーロッパの華やかなサロン文化を想わせる世界観が魅力です。「ウジェニー」と命名された新作は、芸術の奨励者でもあった、ナポレオン３世の妻、ウジェニー皇后に敬意を表したもの。メゾン・ラデュレの創業者と同時代に生きたウジェニー皇后は、当時の時代を象徴するミューズ的な存在でした。

フレーバーは、ショコラ、ピスタッシュ、テ・マリー・アントワネット、ヴァニーユ、ローズ、キャラメルの全６種類。すべてのフレーバーをテイスティングしてみました。

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ラデュレのすべての商品がグルテンフリーではありませんが、「ウジェニー」に関しては、グルテンフリー※ で、自然の色素を使用しているそうです。個人的なことでいえば、このところグルテン摂取を控えていることもあって、この新たなコンセプトに惹かれます。全６種類のフレーバーから、まずはピスタッシュからテイスティングしてみました。

ピスタッシュ PISTACHE

フルール・ド・セル入りのシチリア産ピスタチオのプラリネの風味と、サクサクしたサブレの食感に、まわりを包むホワイトチョコレートがさらにパリッとくずれ、風味と食感の変化が楽しめます。実際に味わってみると、このサブレがグルテンフリーだということに驚くことでしょう。サブレには、米粉、アーモンドパウダー、バター、卵を使っているとのこと。米粉を使うことで小麦粉とは異なるサクサク感が表現できているのだそうです。

ローズ ROSE

ローズとライチの風味が口に広がり、ラデュレらしい高貴で心地いい味わいが広がります。

テ・マリー・アントワネット THÉ MARIE-ANTOINETTE

メゾン・ラデュレのアイコニックな紅茶“テ・マリー・アントワネット”は、バラやジャスミン、柑橘系フルーツ、ハチミツをブレンドした華やかな味わい。その香りを忍ばせたキャラメルがアクセントになっていて、紅茶“テ・マリー・アントワネット”と一緒に味わうことで、より香り高い風味が楽しめます。

ヴァニーユ　VANILLE

バニラビーンズ入りホワイトチョコレートと共にマダガスカル産バニラビーンズのあま〜い風味に浸れます。

キャラメル　CARAMEL　

フルール・ド・セルがアクセントになったキャラメルとミルクチョコレートに、サブレのサクサク感が加わって濃厚でスイートな仕上がり。繰り返しになってしまいますが、このサブレのサクサクとした食感は魅力的です。

ショコラCHOCOLAT

ガーナ産のカカオのみを使用したニアンボ 68% という、アフリカ産カカオ豆を代表する原産地限定チョコレートとキャラメル, サクサクしたサブレ, コーティングのダークチョコレートが織りなす風味に、すっかり魅了されてしましました。チョコレートファンなら虜になってしまいような味わいです。

６種類すべてがサクサクとしたグルテンフリー※ のサブレ、豊かな風味のとろけるようなフィリング、パリパリしたチョコレートのコーティングを絶妙に組み合わせて驚きのある三重唱が楽しめる構成になっていました。

※ 但し、小麦由来の原材料を使用したグルコースシロップが含まれている

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この新作のためにデザインされたという “トワル・ド・ジュイ” （フランスの伝統的なプリント生地）のパターンが描かれたギフトボックスもチャーミングです。「ウジェニー」の気品あふれる高貴な味わいのおかげで、とても優雅なひと時を過ごすことができました。

text © Mika Ogura 2023

【プロフィール】

小椋三嘉（おぐら・みか）

エッセイスト、食文化研究家。

十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。

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