2019/09/27

【連載】小椋みか のごちそうさま
バルト三国のチョコレート




数々の著作で知られるお菓子の歴史研究家 猫井 登さんから嬉しいお土産をいただきました。北欧バルト三国に旅行に出かけた時のものだそうです。 

エストニアの首都タリンにあるカフェ、マイアスモック限定のカレフのチョコレート(右)と、ラトビアのライマのチョコレート(左)パッケージデザインも異国情緒があって素敵な絵柄です。 どちらのチョコレートも素朴さがあって美味しかったです。

マイアスモック限定のカレフのチョコレートには、他の国のチョコレートにはない特徴があり、個人的にはとりわけ気になりました。アーモンド・ヘーゼルナッツ・ピスタチオをのせたマンディアンなのですが、板チョコレートのダーク感は高めで厚さは薄めの仕上がり。それでいて厚さが均等ではないこともあって、予想できない女性のような色気を放っています。 

バルト三国とは言わずもがな、バルト海の東側に北から南へ、エストニア、ラトビア、リトアニアと並んでいて、三国とも首都の旧市街区域が世界遺産に指定されているのだとか。北欧はここ何十年もご無沙汰していますが、こんな素敵なチョコレートがあると知って訪ねてみたくなりました。

 旅情あふれる貴重なチョコレートを本当にありがとうございました!



text © Mika Ogura 2019




【プロフィール】

小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。


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連載リスト
小椋みかのいただきもの


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https://chocolatclub-news.blogspot.com/2019/12/ogura-mika-tasting-index.html

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