オンライン・スイーツブランド
グラン スイート サーカス
GRAND SWEETS CIRCUS
旬の果実のおいしさ
「グラン スイート サーカス(GRAND SWEETS CIRCUS )」から新作のパリブレストが冷凍で届きました。生菓子を冷凍配送してもらえるというのは、いろいろな意味でとてもスマートなシステムですね。
「グラン スイート サーカス 」については、昨年チョコレートを使ったエクレアの記事でもご紹介しましたが、生産者と対話をかさねながら使用する果物の品種や熟度まで深掘りして吟味し、生産者自慢の産地直送”食べごろ果実“をスイーツに仕立てて提供するオンライン・スイーツブランド。
エクレアとパリブレストという2種類のスイーツを通して旬の果物が楽しめるようになっています。
新作の「パリブレスト オランジュ」は、広島県尾道市瀬戸田町のたではら農園で収穫された ”熟成貯蔵” 村上トラネーブルオレンジを使用しているそうです。 ”熟成貯蔵”というのは、徹底した管理の下で貯蔵し寝かすことで、甘味が増し酸味とのバランスがとれた味わいになるのだとか。
またネーブルオレンジの品種には村上トラ以外にもいろいろあり、いずれも果頂部にへそ(英語でネーブル navel)があるという特徴があるため、それが「ネーブルオレンジ」と呼ばれるようになったゆえんとされます。「へそだいだい」「へそみかん」などと呼ばれることもあるようです。
”熟成貯蔵”の村上トラネーブルオレンジを2種類のチョコレートとあわせた「パリブレスト オランジュ」。早速、味わってみました。
【画像TOP】
パリブレスト オランジュ
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「パリブレスト オランジュ」を味わっていて、作家、小川未明 (1882- 1961)の短編小説『煙突と柳』の中にある、「暖炉の前に腰をかけて、チョコレートやネーブルを食べながらお話をします」という一節を想い出しました。
簡単にあらすじをご紹介しましょう。
冬の晴れた日、煙突と柳がいつもほがらかな太陽に、互いに正反対の陳情とお願いをします。あたたかい季節になることに憂いをいだく煙突と、寒くて凍えそうな季節であることに憂いをいだく柳。
はたして太陽は…。
この短編小説の初出は大正10年(1921)。こんな時代からチョコレートやネーブルは、しあわせを表す食べものだったのですね。ちなみに『煙突と柳』は、いま amazonのkindle版でだれでも無料で読むことができるようです。またAudible版もありますがこちらは有料となっています。
「パリブレスト オランジュ」を味わいながら読んでみるというのもオツな愉しみ方ですね。
text © Mika Ogura 2023
【プロフィール】
小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。
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GRAND SWEETS CIRCUS 【パリブレスト オランジュ】(画像上) ”熟成貯蔵”の村上トラネーブルオレンジと 2種類のショコラ(ルビーショコラとショコラ ノワール)の 三重奏をご堪能いただけるパリブレスト 5,200 円 (税込・送料別) 内容 パリブレスト オランジュ×1台 予約販売期間:2023年1月16日~2月19日 ※商品は冷凍配送で届きます グラン スイート サーカス オンラインショップ |