Frédéric Cassel Fontainebleau
フランスのブランド〈フレデリック・カッセル〉 の2024年の新作は、
異なる産地のヴァニラとチョコラがテーマです。
十数年前からヴァニラについて研究し続けているフレデリック・カッセルさん。
2013年には6カ国のヴァニラを巡る旅が楽しめるコフレを発表しましたが、
そこからさらに研究を重ね、奥深いヴァニラの香りの世界をショコラで表現した
新作「コフレ・ヴァニーユ」の登場です。
カッセルさんは言います。
「 同じヴァニラでも、これほど大きな違いがあるなんて、以前は誰も知りませんでした。今回はマダガスカル、モーリシャス、タヒチという3種類の産地の異なるヴァニラを選んでみました。これらのヴァニラは産地だけでなく、風味も驚くほど異なります。
例えば、ヴァニラの生産国の中でもマダガスカルは、生産量が多いので、たいていはヴァニラと言ったらマダガスカル産のものを思い浮かべることでしょう。というのもフランスで一般に販売されているヨーグルトやクレムブリュレなどに入っているヴァニラは、マダガスカル産のものがほとんどだからです。甘みがあってまろやかで癖のないシンプルな味わいです。
タヒチはフローラルな香りがあり旅情をかきたてるような風味があります。
そして、つい最近、発見したのがモーリシャルのヴァニラです。これまで知っていたヴァニラとはまったく違って、きわめて個人的な味覚として表現すると、シナモンシュガーのような風味があるのです。
今回は8カ国の異なる産地から厳選した3カ国のヴァニラを、それぞれダークチョコレートとミルクチョコレートの2種類のチョコレートと合わせて、旅をするような気分で楽しんでもらえるように作ってみました。」
【画像】
6種の新作ショコラのアソート「コフレ・ヴァニーユ」
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「コフレ・ヴァニーユ」は、カッセルさんが言うとおり、ショコラをとおして、旅をしているような気分に浸れる素敵なコフレでした。
text © Mika Ogura 2024
【プロフィール】
小椋三嘉(おぐら・みか)
エッセイスト、食文化研究家。
十数年のパリ暮らしを経て帰国。2008年にはフランス観光開発機構・ パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。フランスのチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」の会員。著書は『高級ショコラのすべて』、『チョコレートのソムリエになる』、『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』など多数。
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FRÉDÉRIC CASSEL 【コフレ・ヴァニーユ】(画像上) 6粒入り/ 箱 価格:3.564円(税込) 【お問合せ先】 |